コアラの歴史
学習のヒント アボリジナルの伝説や、登場するコアラについて調べ、クラスで発表しよう。「種の保存」って何?生息地を保護すること?さっそく調べてみよう! コアラは、ぼくたちの歴史であり宝物だよ。だから、コアラたちがこれからも、安全に暮らしていけるようにしなきゃ。" クリスタル(14) 写真:1920年代、コアラの毛皮が積まれ市場に行く所。現在、コアラは法律で守られているけど、ユーカリの木や森は守られていないんだって。 |
![]() コアラは今からおよそ2500万年以上前に、オーストラリアの森で進化(しんか)し始めたといわれています。コアラの祖先(そせん)の化石(かせき)もいくつか発見されていますが、このコアラは今のコアラよりもはるかに大きく、まるでジャイアント・コアラのようでした。コアラはアボリジニ(オーストラリアの先住民)の神話(しんわ)や、伝説(でんせつ)に、たくさん登場(とうじょう)しています。 伝説の中には、コアラは雨をふらせる力を持っているとされ、人間がコアラを粗末(そまつ)にすると、何日も日照り(ひでり)が続くと、言い伝えられています。 「コアラ」とは、アボリジニの言葉で「水を飲まない」という意味(いみ)をもつと考えられています。コアラは、必要な水分をすべてユーカリの葉からとるため、犬のように水を飲むことはめったにありません。 ヨーロッパからの移住 ヨーロッパ人がオーストラリアにくる前までは、コアラは今よりもたくさん住んでいました。 1788年にヨーロッパ人が移り住んできてから、コアラの住むたくさんの森が農場(のうじょう)や町、道路(どうろ)、鉱山(こうざん)、木材(もくざい)などのために切り倒されました。そのため、コアラは食べ物や住む所を失い、コアラの数は急に減ってしまったのです。 1800年代初めから1920年代にかけて、何百万匹ものコアラが、毛皮取引(けがわとりひき)のため、狩り(かり)され、殺され(ころされ)てしまいした。多くの人々がこれに対し怒り(おこり)、最終的(さいしゅうてき)には、1937年、オーストラリア全ての州で保護種(ほごしゅ)に指定(してい)され、コアラを取ることを禁止(きんし)しました。しかし、コアラの食べ物であり、すみかでもあるユーカリの木や森を守る法律(ほうりつ)はありません。 政治家ハンター氏の使用人(しようにん)ジョン・プライスさんは、1798年1月26日(オーストラリア・デイにあたります)に、ブルー・マウンテンを旅行中、コアラの事を観察記録(かんさつきろく)に書いた初のヨーロッパ人です。1814年、コアラはフランスとドイツの動物研究家(どうぶつけんきゅうか)によって“ファスコラルクトス・シネレウス”という学名(がくめい)がつけられました。これは、「袋(ふくろ)のある灰色(はいいろ)のクマ」という意味(いみ)です。 今では、コアラはクマの仲間(なかま)でなく 有袋類(ゆうたいるい)の仲間だってこと。みんなしってるよね。 |
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