コアラの一生
コアラの赤ちゃんは“ジョーイ”って呼ばれているよ。生まれたてのジョーイはまるでピンクのジェリービーンみたい! 体長(たいちょう)わずか2cmで、毛はまだ生えてなく、目や耳も開いてないんだ。
写真:生後2~3ヶ月のジョーイ 赤ちゃんコアラは、目と耳はとじたままで、毛も生えていない状態で生まれてくるよ。 |
![]() おどろくことに、赤ちゃんコアラは産道(さんどう)を通って、母コアラのお腹にある袋まで、自分の力で移動(いどう)します。 母コアラの袋の中に入ると、赤ちゃんコアラは、2つあるおっぱいのうちの1つをくわえ、ミルクを飲みます。赤ちゃんコアラは、最初の数ヶ月間は、母コアラの袋の中で過ごし、ミルクしか飲みません。 ゆっくりと成長(せいちょう)するにつれて、目と耳が発達(はったつ)し、毛も生えそろってきます。5~6ヶ月たつくらいから、赤ちゃんコアラは母コアラの袋から顔をだし、“パップ”と呼ばれる特別(とくべつ)な食べ物を食べるようになります。 |
"赤ちゃんコアラはユーカリの木でお昼寝したり、遊んだりするのが好きなのよ。だから木を切るのはやめて。" アガサ (4) |
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1歳~3歳の若いコアラは、母コアラが次の赤ちゃんを身ごもると、母コアラからはなれ、自分のすみかをさがします。コアラは約3~4年で大人コアラになります。 8月~2月は繁殖期(はんしょくき)で、コアラはこの時期に、もっとも活動的(かつどうてき)になります。メスのコアラは3~4歳になると、毎年、一頭の赤ちゃんコアラを産みはじめます。しかし、すべてのメスのコアラがそうとはかぎらず、中には2~3年に一頭しか赤ちゃんコアラを産まないメスのコアラもいます。 大自然(だいしぜん)の安全(あんぜん)な生息地(せいそくち)で暮らすオスのコアラは約10年、メスはオスよりも2~3年、より長く生きられると言われています。しかし、郊外(こうがい)に住んでいるコアラは、産まれてから、数週間で死んでしまったり、数ヶ月や数年しか生きられないコアラもいます。それは、車に引かれたり、飼い犬におそわれたり、生息地が破壊(はかい)されたりと、コアラとっていろいろな危険があるからです。 |
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